何がDarkSunじゃ。私の心がDarkSunだわ。

※P5A特番について、あなたの意見をコメントにて頂けると助かります。特に明智ファンの方からの意見をお待ちしております。

 

 

 

前回ブログを書いてから半年。

私はペルソナ5 the animation を愛せない。 - y_ymのブログ

 

実は言うと私はP5Aを全話視聴しきっていた。

勿論ちゃんとリアルタイム視聴だ。文句を言うからには全話視聴しきることを自分に課した。

最終話までみた結果の感想は、ブログを書いてた時と何一つとして変わらなかった。

しかし、私はどこまで行ってもペルソナ5という名のついた作品にとことん甘いらしく、「もしかすると次はいいかもしれない」「次こそ大丈夫かもしれない」と思いながら全話完走したのだ。

結果はこの通り、惨敗だ。

P5Aはどこまで行っても擁護できる要素がなかった。

 

これは間違いなく勝手な考えなのだが、年末特別番組というものは製作者側は気合を入れて然るべきものだと思っている。

秋アニメや2クールアニメが終わっているし、人々は年末特番という特別感に興味を惹かれる。視聴率はおのずと上がるのではないだろうか。

それを見越して気合が入るだろうし、作画も気張るだろう。

期間の話をする。

本放送終了が9月30日。年末特番P5A「Dark Sun」の放送日が12月30日。

放送から3か月空いた。

勿論納品は12月30日よりは前になるが、本放送の最終回だって納品はもっと前なのだから 実質3か月の期間があるとみていいだろう。

 

それを踏まえ、放送されたのがDark Sunだ。

 

はっきり言おう。

 よくもまぁそんなクオリティのものを自信満々に放送してくれたものだ。

これが心の原作か。そうか。ゲームをやり直すといい。

 

 

今回の特番、作画ももちろん酷かった。

双葉の服が消えたり、はたまた何故か膨らんだり。

アップにも拘わらず杏や竜司のTシャツが簡略されていたり。

冴さんの顔はクレヨンしんちゃんの登場人物かな?と思える顔になったり。

真の目が半分潰れていたり。

キーボードのスペースキーが凄く長かったり、

その代わり動いているのかと思えばそんなこともなく止め絵の方が多い。

上げきるとそれだけで終わりそうなので割愛するが散々だ。

申し訳ないが「作画いいね!」といった感想を見るたび眼科の受診を薦めたくなるようなものだ。

作監でよく止めなかったな。ある意味尊敬する。

本放送から思っていたがゲーム内3Dを使いまわすならちゃんとサイズ感考えるべきだぞ。

もし擁護するとするなら本放送のハワイ回よりかはマシ、見れる作画も少しはある..くらいだろうか。

 

しかし今回の戦犯は作画ではない。

間違いなく今回一番悪いのはどれ?と聞けばみんな口を揃えてストーリーだというだろう。

今回の特番ビジュアルは明智がメインであり、主人公のジョーカーが不在になっている。

故に主人公復活の肝である生還トリックはしっかりと未プレイ勢にもわかりやすく説明するべきだし、明智戦はもっと丁寧に描写するべきだろう。

本放送の最終回をあの終わりにしたのだから特番は丁寧に書くだろうと思い、私は勝手に今回の特番は明智戦までで、獅童戦、ラスダンは2回に分けての映画商法かとおもっていた。

今考えればそんなわけがないのに。そんなことができるほどP5A公式は有能ではないのについ期待してしまった。これは私が悪い。

今思えばP4AもP4GAも足立透に関しては丁寧に書いてくれたのだと思う。

上手くまとめてくれたとは思うけど作画頑張って欲しかったな。OPはいいぞ。

とか当時言っていて申し訳ない。

一応言っておくと私は明智ファンではない。故に明智ファンが本当に感じた気持ちは分かりえない。

だから、もしこんな辺鄙なブログまで辿り着いた明智ファンがいたのなら是非気持ちを聞かせてほしい。

 

では脚本の話をしよう。

冒頭すぐジョーカーが冴さんによってルブランまで帰ってきた。

いや、なんでだよ。  

本放送最終話のジョーカーは明智に撃たれたあとなんの演出もなかった。

明智に撃たれ、死ぬジョーカー。廊下を歩く明智ED。ED後竜司の「なんてな」。

最終話の尋問室はこんな感じだった。

竜司のあとは何も無かったのだ。

そんな感じでアニメは色々すっ飛ばして冴さんがルブランまで送ってくれる。

なんの驚きもない。いやある意味訳分からん状態という驚きはあるが。

勿論ベルベットルームにも行っていないので「何故死なねばならなかったのか」を疑問に思う暇もない。

「破滅を逃れるために死なねばならなかった」「ジョーカーは大事な事実をプレイヤーに隠していた」「プレイヤーの体験していない欠けた記憶を呼び起こす」「実際に起きていた事柄を見る」その辺の話も勿論ない。

何故か知らないけど撃たれたと思ったらルブランにいました。何故か無事でした。

そんな状態だ。ちょっとよくわからない。

怪盗団が合流した後、一応生還トリックの説明があるが早口説明で何も分からない。

尋問室で賭けに勝ち不敵に笑うジョーカーも一瞬映るが、これはなにも説明がない状態で見るからこそプレイヤーの謎を呼び、続きが気になる!と進めたくなるのだ。

ここでしてどうするんだよ。やるなら本放送最終話にやれ。引き下手くそかよ。

双葉も頬染めたり随分余裕ぶっこいてたけど、自分の動きに一人の命が掛かっているからって結構重めな感じだった気がするんだけどね。

そして獅童の事を思い出したのに怪盗団の反応は薄く、パレス侵入も簡単に進む。

パレス内ギミックも中途半端に抜き出すものだから、未プレイの視聴者は置いてけぼりだ。シドウパレス内の権力者戦は怪盗団の特性を活かす場面なのに。まあそこは時間の都合上仕方ないのかもしれないけれど。

何故、彼はネズミで移動していたのに鍵はキーピックで開けていたんだろうか。それキーピック無効の扉だよね?

そのあたりは既プレイ勢でも見逃しがちなであろうから私が小姑じみているだけだろうな。

 

まぁそこはいい、私が小姑なだけだから。

しかし明智戦はダメだろう。

もう一度言うが、特番のビジュアルは明智がメインのものだった。

本放送も明智にスポットを大きく当てている。なにせ本放送の皇帝コープ、隠者コープに出しゃばらせていたくらいだ。他にも明智の出番はゲームに比べかなり増えていた。

そこまでやったのだ。それなら最後まで明智にしっかりスポットを当てきるべきだろう。ちゃんとやりきればここまで文句は言わないのだ。アニメはゲーム明智の補完の為のもので、怪盗団の扱いが雑になっても仕方ない。と私も納得する。中途半端なのだ、アニメは。そんな感じだからグッズ展開のためだけに明智にスポットを当てていたんだろうとしか思えなくなるのだ。

 

グダグダ言っても仕方ないので、明智戦が如何にダメだったか数字を出してわかりやすくしよう。

明智に相当する相手ではないので、P3Mのストレガ戦とニュクス・アバター戦については割愛する。

※犯人バレ後の足立身の上話、明智身の上話含む

※概算

 

【P4A 足立戦】

・「The World is Full of Shit(15:33~EDまで)」

・「We Can Change The World(冒頭~9:10まで)」

【P4GA 足立戦】

・「See? I told you yu.(全編)」

・「It's cliche, so what?(3:30~9:42,14:46~20:03」

【P5A 明智戦】

・「Dark Sun…(22:55~23:18,25:32~35:55)」

 

いやおかしいだろう、これ。

約12分じゃないか。今回30分じゃないんだよ?特番1時間なんだよ?

何度も言って申し訳ないが、今回の特番ビジュアルは明智はメインだったのだ。

それなのにも関わらず、明智戦が約12分。

時間が全てじゃないと勿論私も言いたいが、それは中身がしっかり詰まっているものに言えることだ。明智戦にしっかり内容が詰まっていたかと聞かれれば否だ。

相も変わらず必要なセリフはいっぱい切っていくし、今回も瞬間ワープ使用だ。

階段側からきた暴走シャドウと戦っていた竜司with怪盗団がいつの間にか階段側に移動している。いや辻褄合わせたいのはわかるが、それなら何故最初から原作通り怪盗団の後ろに出さなかったのか。戦いの最中に移動したんだな!成程な!と何度も思い込もうとしたが、何度検証してもワープしている、こなくそ。勘弁しろ。

ワープはもうお家芸だと思うしかないし、流せる(勿論本来なら流してはいけない)がそれよりも明智が自分に暴走をかけていなかったことの方が疑問だ。

怪盗団に「お前、本当はジョーカーが気に入ってたんだろ?」、「やり直しても構わないんだ」と諭されても尚、「それがなんだってんだよ!」「なんでお前が俺にない物をもってんだよ!」と返してくる。自分に精神暴走をかけてまで怪盗団の手は取らない。だからこそプレイヤーは”もう後戻りもできないところまで来てしまっている明智”を見る。そこまで追い詰められているのだと感じる。「壊れろよ、俺と一緒にさぁ!」というセリフからもわかるように精神暴走のロキ召喚明智戦は”玉砕覚悟”の死闘なのだ。

しかし、悲しいかな。

アニメではそれらのセリフはカットされ、精神暴走もなかった。

最初っからずっとキレているだけの人だ。ロキを召喚しようとなかろうとアニメの戦闘は死闘ではない。明智戦の肝をアニメは全てカットしてきたのだ。

これをひどい物とせずなんとする。

それだけでもひどいのに、まだ改悪は続く。

明智戦終了後、怪盗団はもう一度明智に「一緒に来い」と誘う。しかしそこに現れるシャドウ明智によってそれは泡沫の夢となり、怪盗団は初めて目の前で人を見殺しにすることになる。明智はシャドウ明智とシャドウ明智が連れてきたシャドウと共にシャッターの向こう側に消えるのだ。

「最後に戦うのが自分自身とはな」が最後のセリフとなった。

しかし、なんとアニメはシャドウ明智を銃弾一発で倒せてしまうのだ。

シャドウ敵は強い(権力者戦とか)。シャドウ明智がいるなら明智は怪盗団の為に最後は相打ちを狙うだろう。だが、そのシャドウ明智は倒せた。残りはシャドウ明智が連れていたシャドウだけ。これなら怪盗団全員と明智の力なら問題なく倒せるだろう。ジョーカーがタイマンしたおかげで怪盗団は戦う気力もありそうだ。ここで既プレイ勢は思ったことだろう。

 「これ明智生存だ」

 そんなことはなかったですね。

これだと本放送のチェス伏線必要だったか疑問に感じる。

もう一度言っておこう、明智戦約12分だ。

勘弁してほしい。

 

まだ終わらないのがP5Aだ。

明智戦が12分ならそりゃあそのまま獅童戦もやる。

春ちゃんの、”敵が物理反射状態に物理攻撃をする”は散々言われているみたいだから割愛しよう。

私が最悪だと思ったのはペルソナ大放出だ。楽しい人は楽しいのだろうし、テンションが上がる人は上がると思う。

ヨシツネが出ればテンションも上がる。わかる。私も一瞬喜んだ。人は最強に弱い。

さて、ここでヨシツネの作成についての話だ。

ヨシツネ作成は最強のペルソナに名高く作成にも手間がかかる。

 

【必要ステータス】

・ジョーカーLv.79

・剛毅コープ5

【必要ペルソナ】

オオクニヌシ

・シキオウジ

アラハバキ

・ヤタガラス

・フツヌシ

 

これらが必要になる。

インフルメメントスを利用すればレベル的にはいけなくもない。剛毅コープも問題ない。問題ないように見える。

しかし大きな問題があるのだ。

フツヌシ アルカナ魔術師

これの作成は今の状態では無理なのである。フツヌシは魔術師コープMAXにより解禁になるペルソナだ。それまでは作成も不可。なら魔術師コープをMAXにすればいいだけだろう?アニメのジョーカーはいつの間にかコープをMAXにしていただけだ。と言いたくもなる。他のコープならそれも可能かもしれない。しかし魔術師、審判は不可能だ。

この二つのコープは日付で上がる自動上昇。魔術師コープMAXは12月23日固定。どれだけギリギリにシドウパレスを攻略しようと魔術師コープMAXは不可能だ。故に、彼が獅童戦にヨシツネを持ち込む=整合性がとれていないということだ。

その辺しっかり調べたかアニメスタッフ。下調べが足りていないぞ。

 

以上のことをもって、私はこのP5Aを最悪だと言い張ろう。

悲しいがこれが二年連続賞を頂いたゲームのアニメ化である。

このアニメは誰を幸せにするのだろう。

少なくとも私は幸せになれない。

きっとゲームをやってきたファンから不幸になるのだろう。

P5Aが促販になっているのなら良いが、このアニメでゲームを買ってくれる新規はいるのだろうか。

もし今後アニメ化することがあるのならば、二度とCloverWorksには関わってほしくない。

 

まぁ残念なことに三月の特番は決まってしまっているんだけれども。

 

 

 

 物語よ、早く終われ。

 心の原作なんてくそくらえだ。

 

 

私はペルソナ5 the animation を愛せない。

順調に話数を重ね、Twitterなどの反応を見る限り好評な「ペルソナ5 the animation
このアニメを愛し、応援する人達には申し訳ないが、私はこのアニメをどうしても愛することが出来ない。
所謂アンチというものなのだろう。
好きが高じてアンチになるということを初めて体験した。
もしお時間があるのならば、少し私の話を聞いて欲しい。



好きが高じて…と言った通り私はペルソナ5というゲームが大好きだ。
発売日に合わせて休みを調整し、手に入れた日から徹夜でプレイ。席を立つ時は飲み物の補充か御手洗。そのくらい没頭した。周回はいつの間にか5周を上回り、プレイ時間も400時間を超えた。
だからこそ「純喫茶ルブラン 屋根裏作戦会議」で発表されたアニメ化に心が踊ったのだ。
放送が近くなる度に発表されるPVを見て期待値も高まった。監督の「好きだからこそ妥協しない」という言葉に喜んだ。
ペルソナ5は愛されている。きっと成功する。アニメが始まってプレイヤーが増え、また盛り上がる。きっとそうだ。そう信じた。



だが、どうやら私は彼らの顧客ではなかったらしい。



ペルソナ5をきっかけに仲良くなった友人達とSkypeで通話をしながらアニメの放送を見た。4人で通話していたが、見終わった後誰もが乾いた笑いしか出てこなかった。なんだこれは。
原作のリスペクトはどうした。妥協はないんじゃなかったのか。インタビューは嘘か。それとも私たちが見ているものだけが違うのか。



アニメだから尺が短いことは仕方ないと言われるのは納得している。1周目終了までのプレイ時間平均90時間なら尚更切るところは切るべきだ。きちんと理解していたつもりだった。だけど物語に大いに関わってくる内容を切ってしまうのはどうなんだろうか。冒頭の逃走シーンも幾分か端折ってしまうのは仕方ないことだと思う。けれど大事なセリフを端折っても良かったのか。1話はアニメの最初で大事な部分だと思ってる。1話目で視聴継続かどうかを決める人たちも多いはずだ。これではあまりにも雑すぎる。それなら1話だけでも1時間スペシャルをもぎ取って丁寧に作って欲しかった。この時、私は自分が愛した怪盗団はいないものと考えるべきだと悟り始めた。



毎週毎週、尋常ではないスピードで話は進んでいく。必要な部分は削られ、要らない部分が増えていく。変化させられていく。
武見先生は高校生に保証もない薬を自ら渡す変な医者へと変貌し、逃走ルートの確保も出来ていないまま「ルート確保」と言い、パレス内で本名を叫び、1秒でワープする鴨志田と怪盗団、壺セーヌの再現、ビュフェの伏線部分は削除、さらに祐介覚醒回の改変は最悪だった。
酷いことを言うが各話の明智シーンは必要だっただろうか。本当にこの出演のさせ方で明智もメインメンバーだと同等に認識できるようになるのか疑問しかない。そのシーンを他に回せばもっと別の部分に力を入れられたんじゃないのか、そう思ってしまう。
特に明智のグッズ展開だけは早いから「この為の出演なんじゃないのか?」と嫌な方向に勘繰ってしまう。
毎週毎週、好きなものが黒く塗り潰されて行くようだ。私が好きになったペルソナ5はこんな話なのだろうか。



インタビューで監督は言った。
「皆さんの心の原作を再現していく」
心の原作とは何か?ペルソナ5 the animation の原作は 株式会社ATLUS が製作した ペルソナ5 ではないのか。
見たかったのは金のかかった二次創作では無い。アニメとして動くゲーム原作だ。二次創作は勝手にやる。放っておいてくれ。



とあるツイートを見た。
「アニメは製作委員会方式だから誰か1人の意見だけで脚本打ちされる訳では無い」と。
では、製作サイドは誰もこのアニメが削った部分を必要性のあるものとして認識出来ていなかったという認知でいいのか。



見る度見る度どす黒いものが心を覆っていく。
良い所は勿論ある。逃走シーンのアタッシュケースはどのように消えたのかわかりやすくなった。志帆ちゃんと鴨志田のシーンが増え、彼女の絶望感がわかりやすくなった、所々にコープキャラや話せるモブがしっかりと描かれておりゲーム内での絡みを思い出せる。良い所は沢山あるのだ。
でもそれ以上に何故なのか、どうしてなのかという不満が多い。失礼な話だが、本当にゲームをプレイしたのか。このキャラたちを愛して製作してくれているのか疑問や不満が湧き出る。



Twitterのアニメ公式タグを検索すると表示されるものは大絶賛なツイートばかりだ。いい事なんだろう。私が願った通りに盛り上がっているしプレイヤーも増えて入るんだろう。
毎週アニメを視聴する。最終話まで追い続けるだろう。
それでも、私はこのアニメを愛することは出来ない。
アンチだと自分でも思っている。このアニメの顧客ではないとも思っている。それで構わない。寧ろ私をそうと呼んでくれ。このアニメを絶賛する人間にはなれないし、なりたくもない。
私が愛したのは心の原作などではないのだから。